力士がインタビューに答えるときや抱負を述べるときに良く聞かれる言葉は、「自分の相撲を取れるように頑張ります」である。この「自分の相撲」とは何であろう?立合い時に思い切り当たることができるか?、自分の得意とする形に持っていけるか?、相手よりも早く懐に入ることができるか?・・・人それぞれだと思う。
私は、以前の琴光喜関に良く見られた粘りのある長い相撲が好きだ。水入りになるのではないかというくらい長い相撲だ。実際に何度も水入りになったことがある。組んで相手の動きをピタリと止めた瞬間、琴光喜関の勝ちを確信したものだ。どんなに長い相撲になっても負ける気がしなかった。
最近は取り口が少し変わってきたように思う。速攻相撲で相手を寄せ付けない相撲が増えてきた。「電車道」に匹敵するくらい速い相撲も増えてきた。確かに長い相撲は体力を消耗する。また、世代交代もみられ力士の特徴が変化する。相手に合わせて自分の型もレパートリーを増やす必要がある。対戦相手を徹底研究して相手に合わせた相撲を取ることができるかどうか。力士により個人差はあるが似たような取り口の力士もいるだろう。それでも個々の取り口は千差万別である。
「自分の相撲」の真意は本人が一番良く知っているし、言葉では上手く表現できないものであろう。それほど奥深いものであるような気がする。
さぁ、今日から15日間の戦いが始まる。怪我の無いよう「自分の相撲」で全力でぶつかっていって欲しい。