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球哲学
◆ 「私達は何故ビリヤードを選んだのでしょうか?」 ◆
としお@肩腰ビリの場合

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■「私達は何故ビリヤードを選んだのでしょうか?」

 ビリヤードはやっていて楽しい!面白い!どうしてこんなにも面白いのか!?・・・というビリヤードの魅力を少しでも解明してやろうと思い、どうして私はビリヤードをやっているのか考えてみたことがあります。
 多くの意見を参考にしたいと思い、以前、直接何人かの方に「どうしてビリヤードが好きなのですか?」という質問を投げかけました。
 そして、大きく分けて3通りの回答が得られました。(どうも有難うございました。)

 先ず第一に、ビリヤードを通して多くの仲間とのコミュニケーションが楽しいから、次に負けたときの悔しさ、勝ったときの嬉しさが伴う勝負事だから、最後に自分が上達していると感じるとビリヤードは楽しくてやめられない、こんな感じの回答が多かったです。

 そこで更に突っ込みました。
 「それらのことはビリヤード以外のスポーツ、ゲームでも感じることができます。水泳でも陸上でも格闘技でも感じるでしょうし、個人戦ではなく野球やサッカーのような団体戦でも感じるでしょう。極端な話、麻雀やゲーセンのゲームでも同じだと思います。仲間がいて、時々勝負をして、上達していけば、ビリヤードじゃなくても良いじゃないですか。なのに、数多くあるスポーツ、ゲームの中から、どうしてビリヤードを選んだのですか?」
 ・・・ちょっと意地悪な質問でしたね。(^^;)

 数人の方に真剣に考えてもらいましたが、残念ながら、明確な回答は得られませんでした。
 ひょっとしたら、他のスポーツやゲームには無い、ビリヤード特有の魅力があるのではないか、その魅力に私は惹かれているのではないかと思い始めました。
 それは何か・・・。

 ビリヤード特有のことで、他のゲームには無いもの、私が最初に思い付いたのは、使う球の多さです。
 比較的少ないナインボールでも10個、エイトボールやローテーションでは16個の球を使います。
 そしてこれらの球が同時にテーブルの中を動き回ります。

 ちょっと話が変わりますが、パソコンのスクリーンセーバーをずーっと見続けたことはありませんか?
 今では非常に手の込んだものも多く、美しいイラストや写真が次々に現れたり、映画の予告編みたいな作りだったり、プロモーションビデオのような、或いは丸っきりCMのようなスクリーンセーバーもあります。
 宇宙からの信号を解析するスクリーンセーバーや、本物の打ち上げ花火のようなスクリーンセーバーもありますね。

 それら多くのスクリーンセーバーの中で、最も思わず見入ってしまうのは、意外なことに、OSに最初からおまけでついてくるシンプルなものです。
 宇宙空間を飛んでいるかのように点々が中央から流れ出てくるものとか、直線や曲線が何らかの法則に従って変形し続けるものとか、水道管のようなパイプが次々に組み立てられるものとか。
 暫く見ていれば、何だか良く分かりませんが、何か一定の法則があって、更に何らかのルールに従って、点や線が動いたり、パイプが長くなったりしていることに気付くかと思いますが、ある程度の動きがパターン化されてこの先の展開が読めるようになっても、それでもついつい見入っていまいませんか?
 ビリヤードだけが持つ、ビリヤード特有の魅力とは、これらのシンプルなスクリーンセーバーが持つ不思議な力と似ているのではないかと思います。


 ビリヤードは単純な物理法則に支配されています。
 この「単純」という部分が味噌ですね。
 コート(またはフィールド、ビリヤードではテーブルと言いますね)は水平で平面ですし、クッションは直線で、コートの形は正方形を二つ繋げたもので、使う球は全て同じ大きさ、同じ重さで、球形です。
 どれもこれも、動きが予測できるような単純な形の物ばかりです。

 これがもし、球がラグビーボールのような楕円形だったり、大きさや重さがばらばらだったりしたら、ビリヤードの魅力は大きく失われることでしょう。
 ラシャに起伏があったり、クッションも曲線だったりジグザグだったら、どうでしょうか。
 最初だけは興味を惹くかも知れませんが、直ぐに厭き、興味は長続きしないでしょう。

 単純だからこそ、良いのです。

 最初に手球が動き、クッションに入れば入射角と似た反射角で跳ね返りますし、他の球に当たればベクトルの分解である程度の動きは予想できます。
 それらが連鎖反応的に起こり、同時に様々な運動がテーブルいっぱいに発生します。
 ある程度予測できそうで、でも連鎖反応の全てまでは予測できない、分かりそうなんだけど最後は分からない、だからついつい見入ってしまう。
 そして、自分もその手球を撞いて動かしてみたくなる、そんな魅力がビリヤードにはあるのだと思います。

 それならばどうして私はポケットビリヤードを選んだのか、他のスリークッションをはじめとしたキャロムでも良いじゃないか、ということになるのですが、ポケット特有の魅力があるから私はポケットを選んだのです。
 それは「ポケット」です。
 ポケットは物凄い魔力持っているんです。


 子供の頃を思い出してください。
 地面や壁に穴が開いていたら、覗きませんでしたか?
 そこに砂や水を流し込みませんでしたか?
 壁に穴が空いていたら、覗き込んだり指を入れてみたりしたかと思います。

 もう一つ、手品って何かが現れたり、消えたりする手品って凄いですよね。
 タネや仕掛けが分かったとしても、やっぱり見ていて面白いです。

 今まであったものがその場から消えて無くなるって、物凄く楽しい現象なんです。
 穴があれば何かを入れてみたくなる、そこにあるものが消えると面白いと感じる、これは本能として既にプログラムされていることだと思います。

 単純なのに予測できそうでできない数多くの球体の運動があり、そしてそれらがたまにポケットへ消える行く・・・これらのシンプルな動きが私の心を鷲掴みにして離さないのです。
 ポケットビリヤードって、ホント、見ているだけで楽しいッスよね♪(^^)

 皆さんは、どうでしたか?

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