 |
|
◆ 2005・東海オープン ◆
|
今年の目標
遂にやってきました、東海オープン!!
私にとって最もインポータントな試合、東海オープン!!
今年最後の公式戦、この一年の総決算だ、東海オープン!!
ここでいっちょ、ずばんっと良い結果を出して、この一年は飛躍できた♪と言えるようなところまで残れたらいいなぁ。
今年の目標は、予選突破!!
回想・初めての東海オープン
思い起こせば二年前。
初めての東海オープン。
一回戦の相手はA級で、もし勝ったら次はプロだと知って、「うひゃ〜っ♪」って感じで、燃えたなぁ。何が何でもプロと戦うぞっ!初戦は絶対に勝つぞっ!とマジ思った。
その一回戦は、気合も入って(力も入ったけど)当時の自分なりに頑張れたような気がする。
自分のショットで強烈に覚えているのが二つある。今も鮮明に思い出せる。
7番から8番へ縦バタで出そうとしたら手球が走り過ぎちゃって、8番を少しだけ追い越してしまった。

図1.7から8へネキ失敗
お蔭で8番の入れが強烈に難しくなってしまい、もし直接ポケットに入れるならばカットで8番を長クッション沿いに這わせて6ポイント以上離れたコーナーポケットを狙わなければならなかったんだけど、構えた瞬間「これは入る!絶対に入る!!」って思えた。
強烈に難しい球なのに、あんな風に「絶対に入る」と確信できたのは生まれて初めてだったから、何が吃驚したって、そう思った自分に吃驚した。
ほんでもって、実際に撞いてみたらイメージ通りに見事にスパコーン!って8番が入ったから、更に吃驚した。
スーパーサイア人になってしまったのかと思った。

図2.抜く気がしなかった8の入れ
もう一つ。
また8番なんだけど、良い感じのところにネキを出せたと思っていたら、全く振りの無いド真っ直ぐにしちゃって、何度も何度も確認しても、手球と8番とポケットが完璧なほど一直線に並んでいて、普段ならここで「どーやって9番に出すんだよ〜」って困り果てるところなんだけど直ぐに「きらり〜ん♪ここはハードショットすべし」って決断できて、構えてから8番が入ると思えるようになるまでちょっと時間が掛かっちゃったけど、この「超ど根性スーパーハードショットネキ」が奇跡的に成功して、9番に真っ直ぐ出て、相手はそれを見てOKを出してくれたっけ。

図3.超ど根性スーパーハードショットネキ
相手はOKを出すとき苦笑いをしていたけど、このときは「人が(←自分のこと)真剣にやっているのを見て笑うとは失礼千万な奴だ、絶対にこんな奴には負けん!」って思ったけど、あんな出鱈目なショットを見せられたら、笑うしかないよな。・・・ということに気付いたのは、何ヶ月もあとのことだった。(試合のときは、スクラッチしない程度にちょっとだけ押す、という発想は本当に無かった。)
でもそのときは本当に真剣で、相手の苦笑いに対しての怒りもあったけど「これで5−5に追い付いた!あと2つだ!あと2つならば勝てる!!」みたいな気持ちの方が強かった。でも、11ゲーム目にブレイクスクラッチをやらかしてしまい相手がフリーボールから取り切り、12ゲーム目は相手の枡割、これで相手に先に7点取られてしまい、負けたっけ。
負けたあとに「もうちょっと頑張ったらプロと戦えたのにぃ〜」と思ったら、急に悔しさが込み上げてきて、あとちょっとなのに何にもできなかった自分が不甲斐なくって、情けなくって・・・。
負けたあとにショボーンとして仲間のところに戻ったら「ビッグニュース!」って言われて、「何がビッグニュース?」って投げ遣り気味に聞き返したら「次の相手は森村プロ!」って言われて、「ええ!?ウゾ!?」ってのけぞり返ったっけ。
森村プロが予選一回戦で負けて敗者側に回るなんてこと想定もしていなかったから、森村プロと戦うには絶対に一回戦を勝たなければならないって思っていたけど、良く考えてみたら予選二回戦で私と森村プロが戦うための条件は、「私も森村プロも勝つ」か「私も森村プロも負ける」だったんだよね〜。
どうして森村プロが予選の一回戦で負けちゃったのか知らないけど、きっと俺と戦うためにわざわざ敗者側に来てくれたに違いない!・・・と思うことにした。(←甚だしく自己中心。)
楽しみにしていたプロとの対戦は、やはりプロというのはアマチュアの球とは全然質が違うと言うか、美しいと言うか、外す気がしないというか。ただ、ラッキーなことに枡割は一回も無く、全ゲームで一回ずつは撞かせて貰ったけど、そのたったワンチャンスを物にできなければ点は取れない。結局、大して良いところ無く0−7で簡単に負けてしまった。初めての東海オープンは負け負けで終わってしまったけど、得る物が多かったし、自分の悪いところも分かったし、逆に自分の良いところも分かったし、本当に出て良かったと思えた。
そうそう、プロや上級者と試合ができたこともそうだけど、上手い人たちの球を沢山見て目の保養ができたお蔭か、ホームに戻っても暫くはブチブチ状態になったんだった。一日しか持たなかったけど。
回想・二度目の東海オープン
去年の東海オープンも、トーナメント表を見て吃驚したっけ。
予選一回戦の相手はA級で、ちょっと気になったのは、名前が、どっかで聞いたことのあるような名前のような・・・このときは思い出せなかった。そして、もし!もしもよ、もし!万が一、予選一回戦に勝っちゃったなんてことになっちゃったりしちゃったら、次の相手は所プロ!!今回は前回と違い、所プロは予選一回戦は不戦勝なので、所プロと対戦するための条件は「私が予選一回戦で勝つこと」の一通りしかなく分かり易い。「うひょーっ!!絶対に一回戦勝つ!!」このときも気合が入ったと同時に、自分のくじ運の良さに感謝したっけ。
予選一回戦が始まり、相手の顔を見たとき「うへぇ〜、この人、見たことがあるぅ〜、殆どSAの人じゃなかったっけ〜」と思い、球を撞く前から軽く絶望感を味わってしまったが、相手にミスが少々あったことと、この日の自分は吃驚するほど球が良く見えた、という両方の相乗効果により、気が付けば6−1でリーチを掛けてしまった。
我乍ら「こんなスコア、有り得ん!」と思いつつ、一方で「これはチャンス、絶対に勝たなくては!!」とも思って、本当に頑張ったんだけど、相手に枡割がポツポツ出始めて、あっと言う間に6−6のヒルヒルに。
「ひぃ〜!!」
このときは、マジで「怖い」と思ったなぁ。何よりも5点差もあっても、相手の「絶対に負けん!」みたいな気迫が伝わってきて、自分とは「気持ち」が違う、と思った。
結局、ヒルヒルの最終ゲームは相手の枡割で終わる筈だったんだけど、相手が8番を入れスコしてしまって、OKを貰い、勝ってしまったっけ・・・。後半なんて、殆ど座っているだけだったし、何だか座っているだけで勝ってしまったみたいな気がして、申し訳ないような気がして・・・。でも、こういう風に思ってしまう辺りから、勝負に入っていないというか、気持ちの面で負けているんだろうなぁ。
でも、前回は負け負けだったし、今回は一回勝つことを一年の目標にしてきたから、拾った勝ちとは言え、素直に嬉しかった。しかも、所プロと対戦できるという、ビッグなご褒美付きで嬉しかった。
所プロとの対戦は、序盤は所プロの調子が悪かったのか、コンディションが合わなかったのか、はたまた試合モードではなくて調整モードだったのか、原因は定かではないけど、所プロの8番穴前残し、7番穴前残しなどがあり、3−1でリード。
そのあとも1点追加して、4−2として周囲の期待、特に私の仲間の期待を異様に高めてしまったが、後半は前半にあったようなおこぼれは一切無く、4−7で負けた。
敗者側に回っての三試合目、ここで勝てば予選突破。相手はB級。B級とは言え、ここで対戦すると言うことは誰かに勝っているのだから、全く気は抜けない。(相手が誰であろうと気を抜くつもりは元々毛頭無いが。)ひょっとしたらA級並みの球を撞ける人なのかも知れないと思っていたら、この予感が見事的中。
残り球が渋くてもそれを入れて取り切るし、試合にありがちなイージー抜き、9番飛ばしも殆ど無く、一方的な試合展開。相手の勢いを止めることもできず、せめて私が負けずに入れ倒せば良かったのだろうがそれもできず、大差で負けた。(0−7か、1−7で負けたと思う。)
結局、勝ち負け負けで予選落ち。前年同様予選落ちしたことに変わりは無いが、一つだけ、それもA級の中でもトップクラスの相手から一つだけ勝ちをもぎ取れたこと、プロとの対戦で僅かな間ではあったがリードしていたこと、このような良いところだけ強烈に印象に残り、全体としては充実感、満足感が得られた東海オープンだった。
少な過ぎる出場者
前々回は負け負け、前回は勝ち負け負け。0勝、1勝ときたので今回は2勝したい!2勝して予選突破したい!!
去年の東海オープンが終わってからずーっと私が掲げてきた目標である、今年最大の目標である・・・。
自分なりにどうすれば良いのか、どんな練習をすれば良いのか、どんな球が撞けるようになれば東海オープンで予選突破できるのか、考えながら練習してきたつもりである。
言わば、東海オープンは私にとってこの一年の集大成!
遮二無二頑張らなければならない・・・。
今回マーキュリーから出場するのはB級の私とB級のOさん。
OさんはB級になって間もない。まだ半年ぐらいか。Oさんの初めての公式戦は今年の春に行われた三河ジュニアだった。そしていきなり予選突破した。残念ながら本戦会場行きを賭けた試合で敗退してしまったが、マーキュリー一番の期待の成長株である。
東海オープン当日。
Oさんの運転で会場の春2に到着。車はまだ1台も無く、停めやすいところに、デーンと停めた。お店のシャッターは下りていたので、車の中でぼーっとくつろいだ。
9時ちょうどになって、女性の店員さんがお店を開けてくれた。一番乗り♪・・・と思っていたら、カウンターには既に運営の方が着座。ちょっと、驚いた。
練習OKということなので(←これは試合要綱にも書いてあった)遠慮無く練習開始。コーナーポケットの前クッションをわざと狙ってみた。それなりに入った。だが、残るときは残った。バンク。イメージとそれほどズレは無い。ラシャの速さ。気持ちちょっと速いかも。でもこれぐらいが丁度良い。球も台もとても綺麗でスロウ等は気にならない。
うむ。コンディションを気にすることなく球を撞けそうだ。まだ時間はあるので、センターショットでもしてフォームの確認をしよーっと。
あれ?全然入らない・・・。弱めに撞けば入るが、ちょっと強めの球は全然入らない・・・。試しに下撞点でセンターショット。面白いほど入らない・・・。がちょーん。
キューが、すっと前に出ていないような気がする。違和感有り。ヤバイな、これは・・・。出発前にマーキュリーで数球撞いたときは良い感じだったのに・・・。今の内に何とかせねば!・・・と思っていたら「練習を終了してください」とのアナウンスが。がちょーん。
ちょっと・・・ここに来て強烈な不安が・・・。
キューケースを担いでとぼとぼと歩いていると壁に貼られたトーナメント表を発見!最初の対戦相手は誰だろう。おお!自分の名前を発見!!
「としお@肩腰ビリ マーキュリー」 (←本当は本名が入っている。)
その隣は・・・
「鷲尾プロ JPBA」
おろ?何度も見直したが、一回戦の相手は鷲尾プロに間違いない・・・。うぉ〜!!ラッキー!!!
これで、3年連続、東海オープンでプロと対戦!
もぐらさんから事前に、今年からプロは予選一回戦シードではなく、一回戦はB級と組まれることを聞いていたので、ひょっとしたらと思っていたが、何と何と!俺はツイテイル!!間違いない!!!
レッツ・ダンスィング!
う・ほ・ほ・ほ・う・ほ・ほ♪
運営からルール説明があり、ナインボールテキサスエクスプレスルールのプッシュ(シュートアウト)有り、スコアの付け忘れは次のゲームのブレイクが始まると無効になる、判定が微妙になりそうなときは必ずショットの前に運営に審判の要請をすること、などなど、お決まりの内容だった。
今回の出場者数は66名・・・。今回もいつもに増して少ない。これではまるで東海地区のアマチュアはやる気の無い奴ばかりみたいで嫌だなぁ・・・。
他の公式戦よりお得な東海オープン
私が東海オープンに出る理由は、B級のエントリフィーがとても安いから。クラスによってエントリフィーに差がある公式戦は他にもあるが、東海オープンはB級だけが格安。安いとは言っても5000円ほどかかるのだが、オール7先であることを考えると、負け負けでも最低14ゲームはできる。
ということは、
5000(円)÷14(ゲーム)≒357(円/ゲーム)
となる。
他の公式戦ではB級は4先で4000円であることが多い。となると、最悪8ゲームしかできないかも知れない。
4000(円)÷8(ゲーム)=500(円/ゲーム)
おお!やっぱり東海オープンの方がお得♪
最悪のゲーム数を想定して1ゲーム当たりの単価を計算すること自体が、まるで試合に臨む前からスコ負けスコ負けすると決め付けているみたいで如何なものかと思うが、でもやはり5000円程度ならば決して高くはないことは間違いない。
しかも、運が良ければプロとガチンコで戦える。勿論、東海の有名SAと対戦できるかも知れない。それも、たったの5000円で。また、プロのチャレンジマッチの相場から考えても決して高くはない。
初めて東海オープンに出場したときは、そんな損得勘定丸出しでエントリーしたのだが、当時、実際に会場に行ってみて驚いた。B級のエントリーが殆ど無い・・・。エントリフィーでこんなに優遇されているのに・・・。
東海クラブマスターズの出場者数は非常に多い。最近減少傾向にあるが、それでも全クラスの合計は400名以上である。東海オープンはそれに更にプロが加わるので、悪くても200名ほどの選手が出場するのではないかと思っていた。根拠無く、そう思い込んでいた。実際には、100名を切っていた・・・。少なっ!!
因みにマーキュリーでは先週の東海クラブマスターズに出場したのはA級2名、B級3名の合わせて5名。なのに東海オープンはB級2名のみ。勿論、各々に生活もあるし、仕事や勉学もあるし、ビリヤード以外の予定も色々とあるだろうし、連荘で公式戦に出るのは金銭的に厳しいと言うような事情もあるだろう。それら全てを加味したとしても、東海クラブマスターズに出たがる人は多いが、東海オープンに出たがる人は少ないと言わざるを得ない。
どうして皆、東海オープンに出たがらないのだろう・・・。寂しい限りである。

写真1・春岡クラブ2店内風景
練習終了後、試合開始前の写真、各人が思い思いに過ごしている
|
一試合目
一回転目で私と鷲尾プロの名前が呼ばれた。
試合開始。
バンキングを取られて相手ブレイクでスタート。
1ゲーム目。
幸運にも番が回ってきた。1番はコーナーポケットの直ぐ近くにあり、当たれば無条件で入るという訳でなないが、入れに行って入れられない球ではない。ただ問題は、1番が見えない。
長クッションからの1クッションで1番を入れに行ったが、どうもクッションを読み間違えたらしく、長短の2クッションで薄く1番に当たり、1番はスルリとポケットイン。黙っていれば分からないが、思いっきりフロックインである。(汗)いや、黙っていてもバレバレ?
2番は直接見えるがへの字で、嫌な感じの配置。構えてみたらすんなりとキューが振れたので、そのまま撞いてみた。2番はイメージ通りコーナーポケットにイン。うむ、思ったより調子は悪くない。
手球が少々走り3番に対してやや厚くなったが、ちゃんと振りもあるし、入れは問題無い。強めに撞いたら3番が穴前のクッションに当たり、コテコテ。
その後は鷲尾プロの取り切り。
0−1
難しい球を2球続けて入れたのだから、何とか点に結び付けたかった。なのに、問題の無い3番で抜いてしまった。
入れなきゃならない3番だったのに・・・。
難しい球が2球も続けて入ったから、気が早ってしまったか。
冷静に、冷静に。
2ゲーム目。
難しい2番、2番は直接見えるし、手球と2番の距離も近い。ただ、2番とポケットの間に邪魔球があり、ポケットの半分が隠れている。しかしこれならば、2番をわざとポケットより少し手前のクッションに狙っても、ポケットが2番を吸い込んでくれそう。
そろりと撞いたら、2番が邪魔球に当たるか当たらないかのぎりぎりを通過してポケットにダイレクトに入って吃驚。
そして3番を自信満々で飛ばす。
厚みが全然違っていたみたい・・・。
鷲尾プロ取り切り。
0−2
難しい2番を入れたのに、台無しにしてしまった。
3、4ゲーム目。
鷲尾プロの枡割。
0−4
トラブルが無ければ普通に取り切られると思わされた3ゲーム目。
多少のトラブルがあっても、狭いところにキッチリとネキを出し、ちょっと難しい球もしっかりと入れ、見事に取り切られた4ゲーム目。
入れが少々難しくても抜かないし、ネキが少々難しくてもちゃんと出す。
やはりプロの球は凄い。
5ゲーム目。
残り4球を残して鷲尾プロ、スクラッチ。実際にところは本人に聞かなければ分からないが、ほんの少し薄めに入れてしまったために、手球が走り過ぎてしまったような感じ。
フリーボールを得た。絶好のチャンス。6番を入れ、7番を入れたが、手球が走り過ぎてしまい8番へのネキを激しくミス。
8番はフットスポット近くの、ちょっと長クッション寄りにある。恐らく大多数のプレーヤーがサイドバンクを狙いたくなるような8番を根性カットでダイレクトにサイドポケットに沈める。我乍ら、あんな角度から良くもまぁ8番がサイドに入ってくれたものだと吃驚。
手球はコーナーポケットに向かってきていたが、短クッションに当たるのでまさかスクラッチしないだろうと高を括っていたら、角に捕まってガコガコで停止。心臓が止まるかと思った。慌てて9番が見えるかどうか確認。角に隠れていない。ラッキーにも9番は見えている。
撞き難いし、嫌ぁな角度ではあったが、そろりと撞いて9番を入れた。
1−4

図4.8番強引サイドカットと9番の入れ
ネキミスしたが、難しい8番が入ってくれたし、スクラッチもしなかった。
ラッキーだった。
ツイテイル・・・。
6ゲーム目。
初めてのブレイクショットがスクラッチ。
厚みが違う・・・。
鷲尾プロ取り切り。
1−5
7ゲーム目。
鷲尾プロの枡割。
1−6
鷲尾プロリーチ。
ブレイクスクラッチして2点を失った。
プロは凄い。
そして、俺のアホ。
あんなにブレイクの練習をしたのに、何でここぞという場面でスクラッチしているんだよーっ!
8ゲーム目。
序盤にチャンスが回ってきたが、見えない球を当てただけ。
残り球は渋くなったが、入れられなくはない配置。
鷲尾プロ、これを入れる。
そして、取り切る。
1−7
やはり、プロは凄い。1ゲーム目と2ゲーム目に自らチャンスをふいにしているが、抜かなかったとしても9番まで辿り着いているかどうかも怪しい。
激しくネキミスした8番を辛うじて入れて何とか1点取ったが、今の私がイメージ通りに撞けたとしても、あと1点か2点取れるか取れないかだろう。
プロに勝つのは、本当に難しい。果てしなく遠いような気さえする・・・。
プロの勝つためにはどうしたら良いのか・・・。
鷲尾プロ、どうも有難うございました!!
二試合目
二試合目の相手を知って、私は再び喜んだ。
こんなことってあるのだろうか!?
二試合目の私の相手は何と、ショットガンの店長のTさん。東海球聖位を獲ったこともある方で、東海では有名なバリバリのSA。正直「どうして貴方みたいな方が敗者側に居るのですかぁ〜!」とも思ったが、それは置いておいて、マジで私はツイテイル・・・。有り難い・・・。ここに来て良かった・・・。
試合会場内は禁煙なので表で煙草をゆっくりと吸っていたらOさんが「試合ですよ!」と呼びに来てくれた。慌てて店内に入るとTさんは既にスタンバイしている。やべーっ!
すみませんと謝ると同時に「お願いします!」、そしてバンキング。
これが良い勝負だった。
お互いに短クッションから球1個も浮いていない。微妙だったが、Tさんが他の球を取り出して計ろうとしているのを制止して「私がラックを立てます」と言った。
1mmも無いと思うが、確かに私の球の方が短クッションから離れていた。
1ゲーム目。
Tさんが9番を抜いた!・・・正直、吃驚である。
これを何とか入れた。
1−0
2ゲーム目。
店長さんが7番を抜く。
残り3球の配置は良く、ありがちな凡ミスも幸いにも出なかった。割りとすんなりと取り切れた。
2−0
3ゲーム目。
Tさんが9番を抜く。
ちょっと嫌な配置だったが、入れは十分にある。自信をもって撞いて9番を入れた。
3−0
4ゲーム目。
店長さんが9番を抜く。
レストを使わなければならなかったが、厚みはほぼ真っ直ぐ。ちょんと撞いて入れた。
4−0
・・・どうしたんだろう???
トラブルの無いハイボールでこんなにミスするなんて。しかも9番抜きが3回も・・・。
・・・いや、そんな心配は無用だ。
知ったこっちゃない!千載一遇のチャンスだ!俺がTさんを倒す!!
・・・俺がTさんに勝ったと知ったら、マーキュリーの皆は驚くかな・・・。
5ゲーム目。
序盤で抜いた球を、そのままTさんに取り切られた。
ミスらしいミスも無く、淡々と入れられた。
また9番で抜いてくれはしないだろうかという淡い期待も、正直、あった。しかし、今度はしっかりと入れた。
4−1
これがTさんの実力だ。
今までのTさんが可笑しかったんだ。
6ゲーム目。
Tさん、難球を攻めるもポケットならず。
貰い球は渋いが、十分にカットで入れられる配置。これをカットに行って、ド厚く抜いた・・・。
Tさんが残りを取り切る。
4−2
4点差が、2点差になってしまった・・・。
ちょっと攻め過ぎかも。ちゃんとセーフティの選択肢も吟味して、相手に楽な球を撞かせないようにしないと。
7ゲーム目。
チャンスはあったのに、またもや厚みを間違える凡ミスを犯す。
4−3
8ゲーム目。
厚い球を強めに撞いて、ガコガコ。
4−4
差が無くなってしまった。
チャンスはあるのだが、一回だけである。その一回を逃したら、もうチャンスは無い。
9ゲーム目。
弱く撞くと次の球がしんどくなるのは重々承知していたが、兎に角入れたかったのでイレポンショット。
なのに・・・これを抜いた・・・。イレポンなのに・・・。
4−5
遂に引っ繰り返されてしまった。
10ゲーム目。
序盤でチャンスを貰い、抜いたと思った球がコテコテしながら入るというラッキーも手伝い、久し振りに最後まで繋いだ。
奇跡だ!
5−5
イーブンに戻す。
これで2先になった。
相手がSAでも、2先ならば勝てる可能性は十分にある!俺の得意な泥仕合に持ち込んででも・・・。
勝つ!
11ゲーム目。
泥仕合に持ち込むつもりでセーフティに行ったのだが、先球が見えてしまう。
それでも、難球には変わりはない。隠れなかったとしても渋い球が残るのは計算済み。
しかしTさん、これをさくっと入れる。そして、取り切られる。
5−6
SA相手に渋球残しじゃだめなのか・・・。
泥仕合にすらさせてくれない・・・。
そうだ、ハウスチーム対抗戦のときもそうだった。
SAのAさんには、泥を掛けるチャンスすらなかった。(単に自分がイージーを抜いただけなのだが。)
自分が得意としている、泥仕合に持ち込む作戦は悪くないと思う。
実際、相手がA級でも十分通用することは自ら実践して確かめたし、上手く行けば勝ちを拾うこともある。
ただ、百戦錬磨のSAには、通用しない・・・。
入れ倒すか、隠すならば完全に隠しかないのだろうか・・・。
12ゲーム目
Tさんが中盤でミス。
配置に恵まれ、何とか取り切り。
6−6
ヒルヒルだ!
二試合目・13ゲーム目
13ゲーム目
球を撞いているのはTさん。
私は椅子に座っているだけ。
祈るように武吉を握り締めながら、Tさんの球を見続けた・・・。
残り4球。
嫌らしいところは既にクリアした。
あとはイージーな配置。
Tさんがミスしそうなところは、もうない・・・。
残り3球。
球なりに8番へ出そうだ・・・。
残り2球。
8番から9番へのネキも問題なさそうだ・・・。
もう駄目だ、終わったな・・・。
最後の最後まで諦めずに、勝つつもりでTさんのプレーを見ていたが、この時点で諦めた。
もう、俺の番は回ってこない・・・。
間違いない・・・。
武吉を握り締めている手を緩めた。
その時、凄い音が鳴り響いた!
ガコガコ!!
8番ミス!!
ま、まさか!?
おお・・・。
神様・・・。
8番を抜いたTさんは顔色一つ変えずにこちらへやってくる。
今までTさんのプレーをずーっと見ていたが、普通ならば9番を抜いたら悔しそうな顔をするものだが、Tさんは違った。
表情に出さず、ポーカーフェイスで、勿論言い訳がましい言動は一切見せず、プレーし続けた。
こういったところを見習わなければ。
再び武吉を握り締め、Tさんとすれ違い、台に近寄る。
8番はコーナーポケットの近くにある。
瞬時に三つの選択を思い付いた。
一つ目は、順下で出す。
二つ目は、そっと撞いて9番をサイドへ、(悪くても遠くのコーナーへ)
三つ目は、逆捻りの切り返し。

図5.どうやって出す?
三つ目の選択は直ぐに頭から消えた。
しっかりと逆を捻って8番を入れる自信が無い。
しっかりと捻れなかった場合、スクラッチの危険がある。
三つ目は、難し過ぎる・・・。
となると、一つ目か二つ目か・・・。
二つ目は、いわゆる「我慢」と言う奴だ。
さて、こんな良い配置で我慢をする人なんて、いるのだろうか・・・。
スクラッチもしなさそうだし、土手撞きにもならなさそうなので、一番安全と言えば安全なのだが・・・。
ただ、9番を狭いサイドに狙うことになる・・・。
よし!
決めた!!
順下で出す!
9番は8番と同じコーナーポケットに狙う!!
撞点を順下にして、何度か素振りをする。
手球の回転をイメージしながら手球を撞いた。
しかし!
手球がクッションに入ってからのコースがイメージと違ぁーう!!
手球は9番にごっつんこ・・・。
ありがちなミスを・・・。

図6.9番にごっつんこ
少々難しい配置になってしまったが、9番を遠くのコーナーに十分狙える。
一度すっと構えてみたら、入りそうな気がした。
いやいや、こんなに簡単に撞いて抜いたら絶対に悔やむ。
構えを解いて、少し台から離れて配置を確認し、ラインをイメージして、もう一度ゆっくりと構えた。
あれ?
さっき構えたときは入りそうな気がしたのに、あんまり入る気がしない・・・。
もう一度構え直す。
あれ?
さっきと変わらない・・・。ってゆーか、微妙に抜きそうな気がする・・・。
もう一度構え直す。
さっきと変わらない・・・。
でも、少しだけゆっくり目で撞けばポケットが9番を吸い込んでくれそうな気がした。
そんなイメージで撞いてみた。
9番は角に当たったが、ポケットには向かわなかった。
コテコテ・・・。
しかし、ラッキーなことに、9番はポケットから離れ、短クッションの中央で止まった。
手球は反対側短クッションのコーナーポケット前。
入れるならば縦バンクか、カット。
これは渋い!
俺はツイテイル!!
この配置ならば、また番が回ってくるかも知れない!
・・・あとは天に祈るのみ・・・。

図7.9番コテコテ
Tさんは表情を変えることなく、球に向かった。
少々撞き辛いが、構えたらシュッシュッと素振りをして、トンと撞いた。
手球は完璧な厚みで9番を捕らえ、9番は短クッションと平行に移動し、そして、ポケットへ消えた・・・。

図8.Tさんの9番カット
一瞬、信じられないという気持ちが心に満ちたが、直ぐに納得し、受け入れた。
俺は甘かった、期待する方が馬鹿だった。
戻ってくるTさんを笑顔で迎えた。
6−7
Tさん、どうも有難うございました!
収穫
先週の東海クラブマスターズで2回目の5位タイになったことは、正直、自信になった。
今も相変わらず月に一度しか枡割が出ないショボい私だが、それでも試合でそこそこ勝てるようになったと思っていた。
ひょっとしたら、もうちょっと頑張ればA級になれるのかも知れない、そう思っていた。
全く・・・甘かった・・・。
東海クラブマスターズでは充実感があった、満足感もあった。負けたが精一杯戦えた感があった。
今回は真逆だ。
攻めたいときに守りの選択肢を全く思い付かなくなってしまう発想力。
そして、状況によって選択が変わってしまう判断力。
セーフティの発想がなく、また、またあったとしても攻め過ぎてしまい、自爆した。
東海クラブマスターズでは噛み合っていたような気がしたのに・・・。
先のことばかりを考え、今入れなければならない球を抜いてしまう、粗末な注意力。
何度同じミスを繰り返せば気が済むのだ。
そして何よりも、ゲームを有利に展開するために一番大事な入れるための技術力が全然足りない。
今回の東海オープンも収穫があった。
多過ぎる収穫。
痛過ぎる収穫。
はっきり分かったのは、自分が技術的にも精神的にもまだまだ未熟で駄目駄目であること。
情けないなぁ〜。
他にも収穫は沢山あった。それは上級者の球が見られたことだ。
SAの球
一番感動したのはARCのSさんの球。
いつも公式戦で見るのだが、実際に球を撞いているのを見たのは今回が初めてだった。というのは、いつも運営をされていたから。
Sさんとプロの対戦を見ていたのだが、Sさん、入れる入れる!
出鱈目に入れる!!(←最高の褒め言葉のつもり)
何回も枡割を出していたが、一番強烈な枡割が、1番を短クッションに入れてサイドポケットへイン。(へ?)次の3番をハラキリ気味にサイドバンク。(はぁ。)4番が非常に遠くなり振りも60度ぐらいで嫌らしい振りだったのだが、これを弱く撞いてイン。(ひゃ。)あとは球なりで枡割。(ふぉぅ。)
全て狙った入れなのか、フロックインもあるのか、入らなくても構わないツーウェイだったのか、定かでは無いが、非常に難しい取出しをスーパーショット3連発で球なりにしたのは事実。Sさんの球を見ている間は「次はどうするのだろう」とワクワクしながら魅入ってしまった。
こんな気持ちで他人の球を見たのは久し振りのことである。
Sさんの良いところ、もう一つ。それはショットスピードである。全体的に弱めだが、非常にしっかり撞いているので手球の動きに誤差が少ない。強めに撞きたくなるような遠いカットもバンクも、必要以上の強さでは撞かなかった。ハードショットは一切無かった訳ではなく、バンクで詰まらせたいときは、ハードショットをしていた。
本当に無駄の無い撞き方で、見惚れてしまった。
有名なSA、Nさんの球も凄かった。
多くの試合で上位に残っているので名前は何度も見たことがあるのだが、実は恥ずかしながら、Nさんの名前と顔が一致したのは今日が初めて。
一見すると簡単そうに球を撞いているように見えるのだが、その精度が桁違いなのだろう。一定のリズム、一定のスピードで撞いているように見えるし、実際に手球の動きにも無理は無い。そう撞いたらそこに止まるやろうなぁ・・・みたいな撞き方。つまり、勝手に出るところに確実に出しているのだ。
最初は「本当にこの人、抜かないし、簡単そうにポンポン撞くなぁ」ぐらいにしか思っていなかったが、5、6ゲームほどして、恐ろしいことに気がついた。それは、一度も「回していないのだ」。そしてもう一つ、回さないようにするためには常に順振りにしたり、厚めに出したいときはしっかり厚めに出さなければならないのだが、ゲームの途中で振りを確認するような行動が無い。私レベルだと、ショットする前に順振りネキゾーンをしっかり確認して、改めて構えなければならないのだが、Nさんのリズムを見ると、手球が止まったところに移動して撞く、手球が止まったところに移動して撞く、この繰り返しにしか見えないのだ。
マーキュリーに帰ってからこの話をさっちゃんにしてみたところ、さっちゃん曰く、恐らく球のシュートラインが全て頭に入っているのだろう、とのこと。なるほどぉ〜、だから振りの確認動作が無い(若しくは極端に少ない)訳か。入れる力、狙ったところに手球を止める力、完全にシュートラインを把握している力(イメージ力?)、そして、精密機械のような一定のショット。
球の動きにも、撞き方にも無駄が無くて美しかった・・・。
SさんとNさんの球が見られたことは本当に良かった。大変目の保養になった。
良いイメージが残っている間に、しっかりと撞き込まなければ。
次の東海オープンの目標。
今回達成できなかった予選突破を目標としよう。
上達を望むのならば・・・
東海オープンに出場資格のあるプレーヤーならば(=東海地区在住でCSカード所持者)、東海オープンに是非出て欲しい。
特に、エントリフィーで優遇されているB級、C級は尚のこと出た方が良い。
更に、ちょっとでも上達を望んでいるのなら、絶対に出るべきだ。
折角CSカードを持っていて、他の公式戦に出ているのに、東海オープンには出ないなんて、勿体無い。
いや、寧ろ、私には「他の公式戦には出るのに東海オープンには出ない」という理由が分からない。
誰か、お馬鹿な私にでも分かるように、教えて欲しい。
もし、私の考えに少しでも賛同してくれるならば、ほんのちょっとの勇気をプラスして、是非、東海オープンにエントリーして欲しい。
私も、2006年の東海オープンに出る。
多くの皆さんと会えることを願って・・・。
|
|
◇ 結果 ◇
|
| 大会名 | :東海オープン |
| 日時 | :2005年11月20日日曜日 |
| 場所 | :春岡クラブ2(名古屋市)他 |
| フィー | :B級は5000円 |
| ルール | :7セット先取 USナインボールテキサスエキスプレスルール、シュートアウトあり |
|
| 参加人数 | :66名 |
| 成績 | :負け負けで予選敗退 |
|
|
企画制作:としお&ぴぃちゃん このページの最終更新日:
|