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| ◆ 初めての岡崎ハスラー月例・後編 ◆ | ||||||||||||||||
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(初めての岡崎ハスラー月例・前編からの続き) 少しは入れられるようになったのだが後が続かず、そうこしている内に追いつかれ、2−2となった。 スコアだけを見れば私がリーチを掛けているのでリードしているが、内容では全くUTさんに及んでいない。 入れのある配置をもらっても、キューがあさっての方に出ていって、どそっぽで飛ばす。入ったとしても、長過ぎたり短過ぎたり、あるいはとんでもない方向に転がっていったりと・・・。全然イメージ通りに出すことができない・・・。 その癖、気ばかりが焦る。 あと、1つ、あと、1つで・・・。 5ゲーム目。 残り3球でチャンスが回ってきた。7番から8番への出しは切れのある押しと、少しの逆ひねりが必要だ。押せると思ったのだが、想像以上に割れてしまった。そして、8番が9番に隠れてしまった。自らのチャンスを潰す自爆セーフティ・・・。 今思えば、無茶な出しの選択をしたと思う。しかし、このときは不思議なことに余り悔しいとか、思わなかった。上手くいかなかったのは自分の手に余る配置だったからに違いない、それより、少し入れの嫌らしい7番が入ったことがちょっぴり嬉しかった。 8番は全く見えないが入れにいくことにした。幸い8番の位置はクッションから球約2個分という近さなので、頑張れば8番をポケットする厚みに当てられるかも知れない。無理矢理搾り出すように手球の中心が走るラインをイメージし、そしてクッションに向かって撞いた。 8番は見事にコーナーポケットにイン!手球はゆっくりと短クッションにころころ転がり、そして止まった。 土手撞き9番、への字の配置。今思えばとんでもなく難しい配置だったが、このときはこれまた不思議と、余り難しいとは思わなかった。逆に、ちょっと前にたまたま土手撞きばかり練習したことがあったので、妙に自信があったぐらいだった。 しかし、残念、わずかに薄く外してしまった。9番はコーナーポケット手前でクッションに入り、角に当たり、少しだけポケットから出てきて止まった。私にしてみれば運良く手球がいやらしいところに止まり、直接の入れはなくなったが、UTさんはこれを見事にバンクで入れ、2−3、ヒルヒルとなった。 ![]() 6ゲーム目。 またもやチャンス到来!これが絶対にラストチャンスだ!UTさんに番を回したら、その時点で負けだろう・・・。絶対に9番に辿り着く!そして9番を入れる! 残りは3球。7番はラッキーなことにサイドポケット前。しかし手球はかなり短クッションに近い位置。押しで入た場合、少しでも厚みを間違えれば手球はノークッションでコーナーポケットに向かい、かぽん♪と音を立てたと同時に、私が床に倒れるだろう。右手に笹吉を持ったままで。 色々考えた末、立てキュー強引ドローを選択。この6番台のラシャはどうも他と違ってかなり重いようなので、手加減無しで思いっきり引くことにした。結果、少し長く出てしまいましたが、8番にナイスポジション!よっしゃー!! 8番から9番へは球なり。手球を2クッションさせて、・・・今度はちょっと短過ぎた・・・。しかし9番を入れることには問題無し!3回ほど構えなおして、何とか9番を厚めいっぱいでコーナーポケットに入れることができた・・・。危ない危ない。 3−3で勝った・・・。 ![]() 息つく暇無く次の対戦。相手はA級土曜の酔っ払いさん! よーし、頑張るぞー!自分の成長振りを見てもらうのだ!・・・と思い、気合いを入れ直す。 バンキングはかなり強く撞いてしまった。気合い入り過ぎか?ラックを組む。ラックを組み終わり、椅子にちょこんと座る。 あ、しまった。こんなところに座ってはダメじゃないか。この位置では、土曜の酔っ払いさんの爆音ブレイクを真正面から拝見することになってしまう・・・。これはやばいぞ・・・、どうしよう・・・。俺はまだ死にたくないよぅ・・・。がたがた。 どうやってさり気なく席を移ろうか、などという余計なことを考えているうちに、土曜の酔っ払いさんはラックチェックを済ませ、とうとうブレイクショットのアドレスに入ってしまった。 私の座っている場所は思いっきり土曜の酔っ払いさんの視界に入る位置。というか、真正面。 今、動き出す訳にはいかない・・・。 む〜ん・・・。 私は観念した。 いや、観念したというよりは、開き直った。折角こんなに素晴らしい位置から土曜の酔っ払いさんのブレイクを見ることができるのだから、とことんじっくりと見てやろうじゃないか、じっくりと聞いてやろうじゃないか。そう思うことにした。 しっかりと目を見開き、聞き耳を立て、フォームを、キューの動きを、凝視する。 土曜の酔っ払いさんのブレイク! バギャアアッ! 物凄い、えげつない音がした!このお店は天井が低く反響し易いせいか、マーキュリーで聞くよりもとんでもない音がした!何でそんな音がすんの!? その破壊力、その大音響は充分承知していたが、私の想像をちょっと上回っていた。お蔭で、胸がきゅんと締め付けられてしまった・・・。 あー、マジ怖かった・・・。 ちょっとでも相手にイージーを渡してしまったら一気に走られてしまう。 そんなことをしないために、入れる球は入れる!隠す球は隠す! ・・・という気持ちで撞いていたつもりなのだが、全然さっぱりダメ・・・。 気合いだけ入って、空回り状態。 どうもフォームがおかしいような気がする・・・。 でも、何がおかしいのか、分からない・・・。 チャンスボールを貰った。ちょっと距離が長く、少しだけへの字になっている。決して易しい配置ではない。入れられなくはない配置。いや、これは入れなければならない配置。これを入れて、ここから繋げなければならない配置。球なりで次の球に出そうだったので、絶対に2番は入れる!と、イレイチで撞いた。 出来るだけ丁寧に、且つしっかりと撞いた。そして、2番をどそっぽに外してしまった。 そうか・・・、やっと分かった・・・。 ![]() 原因らしきものが、おぼろげながらに見えた。 ストロークの終わり、つまり2番を撞いた後にキューが右方向へ向いてしまっていた。ということは、体とキューとの位置関係、体とキューを持つ右手の位置関係がおかしいということに違いない。 次は、懐の広さと右肩の位置に注意してみよう。 原因らしきものがおぼろげに分かってから、徐々にしっかりと撞けてきているような感じはするのだが、如何せん土曜の酔っ払いさんが取り切ってしまい、撞く回数が少ない。(勿論、私が入れ繋いでいないというのが最も悪いのだが。) 更に悪いことに、私が9番穴前残しでOKを出してみたり、土曜の酔っ払いさんの9番飛ばし(!)フロックイン(!!)が炸裂したり、技術も運もつきも流れも、圧倒的に土曜の酔っ払いさんペース。 太刀打ちできない・・・。 最後はしっかりマスワリでとどめを刺され、0−4でゲーム終了。 どうも、ありがとうございました。 またまた一服する暇も無く、次の試合に突入。 三試合目はA級のKTさん。 初戦から三連続A級戦とは・・・、流石岡崎ハスラー! KTさんは、少し年配で、とてもダンディなおじ様、という感じ。そして、その風貌から、いかにも球を良く知っていそうな感じも受けた。 う、うむ・・・。頑張らねば。 バンキングは、自分でも納得、良い感じ。 KTさんがラックを組む。なかなか立たない様子。何度もラックをずらしている。 その間、ちょっと目を閉じて、ぼーっとしてみた。 ・・・、そうそう、そう言えば、会社から駐車場までの全力疾走は参った。 かなり体力を使ってしまった。 今もまだ、疲れが残っているかな? 何となく、体のところどころが重い感じがする。 あんだけ一心不乱に走ったんだ。 しゃーないな。 車から降りた途端、突然雨が降るんだもんな。あれも参った参った。 濡れちゃったもんな。 あれ?でも、もう乾いたかな? もうそれほど、ズボンがまとわりつくという感じはしないな。 お店の中は暖かいからな。もう乾いたんだな。 さっきの土曜の酔っ払いさんの9番フロックイン、正直言って、参ったな。 いや〜、本当、参った参った。 やはり、太さもA級なんだな。 でも、あのとき、キューが真っ直ぐ出ていないのに気付いたのはラッキーだったな、マジで。 ちょっとずつ思っている通りの方向に撞けてきているような気がする。 もうちょっとで、もうちょっとで、ちゃんと撞けるような気がする・・・。 ゆっくりと目を開けたら、既にKTさんはラックを組み終え、椅子に座っていた。 あわわわわ。 慌ててブレイク体勢に入る。 1ゲーム目開始。 もうちょっとでちゃんと撞けるようになれると思ったのだが、甘かった。 どそっぽは少なくなってきたが、ポケットに入らなければ、近くても遠くても外したことに違いは無い。 しかし、もうちょっとでポケットに入りそうなんだ。 もうちょっとでポケットに・・・。 対戦相手のKTさんは、ちょっと不調らしい。 なんとなくなのだが、そのように思った。 撞いたあとに怪訝な表情をすることが多いからだ。 実際、土曜の酔っ払いさんよりは撞くチャンスを多く貰ったと思う。 このゲーム、KTさんが飛ばした9番を何とか拾うことができ、1−0とした。 2ゲーム目。 ブレイク後の配置。取り出しの2番が渋い。でも、入れられないことはないし、出せないこともない。 ただ、どちらも難しい。 3番がコーナーポケットの近く、割と良い位置に残ってくれているのでイレイチで行こう、イレイチでも球なりで出る筈。 そう判断。 あとは手球が2番にぶつかり、2番はクッション沿いに走り、コーナーポケットにするすると入っていく映像をイメージする。 次に厚み。 ・・・う〜ん、球半分よりも紙数枚ぐらいの厚みだけ微かに薄い。 あとは、狙った方向にキューを出すことだけを考える。撞点はいじらない。芯撞き。 力加減。 やや弱目。撞いたときに「ぽん」という音がするぐらい。 手球の中心が通る線の上をキュー先がゆっくりと通るような感じで、撞いた。 キュー先が手球を捕らえ、手球を弾き出す。 ぽん。 手球の進む方向良し。手球は2番に当たる。 かつ。 2番がクッションに沿うように走り、コーナーポケットの角にも触れることなく、ダイレクトに消えた。 イメージ通り! イメージ通りだ! イメージ通りだぁ!! 鳥肌が立った! 本当に、嬉しかった! 私の周りは静かだった。球の音だけが響いていた。 ![]() 途中、自分の出しミスから入れを苦しくしてしまったが、セーフティが上手い具合に決まり、そこから何とか取り切った。 スコアを2−0にした3ゲーム目。 またもや、要らぬことをしてしまった。 イージーを抜き、3球を残して相手に回してしまった。 こんなことをしてはダメだ。 A級は多少渋くても残り3球ぐらいだったら取り切られてしまうんだ。 配置が難しくて、こなして、こなして、こなし切れなくなって、残り3球というところでミスしたのならまだしも・・・、出した球を抜くな、俺! ・・・バカ。 もうこのゲームは取られた、と覚悟したがラッキーなことに再びチャンスが訪れた。 ゲームボールの9番は、これまた入れるのに何度も構え直した。そして、やっとの思いで入れた。 3−0で勝てた・・・。 ここでやっと次の試合まで休憩することができた。 カウンターの椅子に深く座り、たばこに火を点けた。 ゆっくりと息を吸い込み、深く吐いた。 ふぅ。 急に解放されたような気がした。そしたら一気に疲れがどっと出た。 初めて出る試合。 私はやや遅刻気味に到着し、そこから息つく暇なく3連戦。 しかも3つとも、相手はA級。 いや〜、参った、参った、マジ、参った! ずーっと緊張しっ放しだった。 あー、なんか疲れたなぁ。 ホント、疲れた・・・。 3試合やって、全員A級で、2勝1敗。 なかなかの成績じゃないか! なかなかやるじゃないか俺! この調子でイッチョやってみるか、俺! 疲労感はあったが、ちょっとだけ心地良かった。 ダメな球も沢山あったが、全て納得している。 何故なら、今回はダメなりに頑張って撞けたような気がするからだ。 ダメはダメだったが、そこから何とか修正して、そこそこの状態にまで持ってくることができたからだ。 贅沢を言えば、もう少し早い時間にダメな状態を抜けたかった。今回はたまたま勝った試合もあったから良かったようなものの、ダメな状態を抜けたときには負け負けで終わっていた、では手遅れだからだ。 取り敢えず今回は、抜いても、ミスしても、相手の超絶ラッキーフロックインがあっても、集中力を切らすことなく戦えたような気がする。 自分はどんな風に戦えば良いのか、戦い方が何となく分かったような気がする。 ちょっと嬉しかった。 また、ゆっくりと息を吸い込み、深く吐いた。 ふぅ。 四試合目はB級のTTさん。 ここで、やっとB級の人との対戦である。 ・・・と思ってしまった。 これが最悪なことになった。 油断という心が! 油断という心が! 油断という心がぁっ!! シャキシャキシャキーン!と顔を出してしまったぁ! 今まで何とかこいつに負けずにやってきたのに、嗚呼・・・。 三連続A級戦が終わった後に充分な休憩時間があり、ゆっくりと休むことができた。 そして、今から再び試合が始まろうとしているのに、何故か心の中は休憩モード。 妙にリラックスして、落ち着きまくっていた。 更にもっと悪いことに、「相手はB級、ヨカッタ〜」などという、非常にふざけたことを考えていた。 なめてかかった訳ではない。 なめてかかった訳ではないと信じたいが、結果は、逆だ。 相手をなめていたとしか思えない結果となってしまった。 相手はとても上手かった。リズムも良く、ポンポン入れてきた。内容を見ても、ほぼワンサイドゲームだった。私とTTさんの間にあるレベルの差は、確かに大きかった。 それでも、それでもだ、もうちょっとマシな戦い方があっただろう〜よ〜! ったく、ナニやってんだ、俺は。 回ってきたチャンスをただの一度も活かすことなく、しかも数回しか撞くことなく、負けた。 スコアは0−3。 完敗だ。 相手にも、自分にも・・・。 カウンターの椅子に深く座り、たばこに火を点けた。 ゆっくりと息を吸い込み、深く吐いた。 ふぅ。 ったく、何度同じ過ちを犯せば気が済むんだろう、私は。 やれやれ。 本当にサイテーな球を撞いてしまった。 心構え、試合に臨む姿勢というものがサイテーだった。 思い出すのも嫌だった。 暫く、茫然自失とした。 ぼーっ。 ぼーっと他の人の試合を眺めていた。 改めて、岡崎ハスラーの凄さが伝わってくる。 球の質が違うのだ。何となくだが「いかにもA級!」というような球を撞いているのだ。 手球を撞く瞬間のタッチが違うのだ、手球の動きが違うのだ。 手球が2回クッションに入っても、3回クッションに入っても、止めたいところで、きちっと止めている、という感じがする。 綺麗だ・・・。 そんな訳で今日、私が見つけたA級とB級の違い。 A級は、手球をきちっと止めている、という感じがする。しっかり撞いているので、出しも止めたいところにしっかり止めた、という感じがするのである。 それに対してB級は、手球が良いところに止まってくれた、という感じだろうか。 具体的には何が違うのだろう・・・。 どっしりと安定したフォーム? どんな強さで撞いてもブレないキュー出し? キュー先で手球を掴んで離すような音と、タッチの長さ? ・・・きっと、多分、全部なんだろう。 これら全てが、A級然としているのだろう。 う、う、う、う・・・。 私もあんな球が撞きたい・・・。 プロの球は更に凄かった。 多少配置が悪くても安定して取り切るのも凄いが、出しミスしてしまったあとや、形の悪い貰い球から繰り出すリカバリーショットも凄かった。 セーフティを選択する場合も、単に隠すのではなく、セーフティするからには絶対にフリーボールをもぎ取る!というような意思が伝わってくるような厳しいセーフティばかり。 しかもその上、ここのハンデはプロ7、SSA6、SA5、A4、B3、C2セットというもの。 B級、C級には嬉しいが、上に行くにつれて厳しいハンデとなっている。 プロがA級と対戦する場合は7−4、B級ならば7−3のハンデ。こんなハンデでもプロは負けることなく勝ち上がっている。 どこかで波乱が起きても良さそうなものなのだが、やはり、プロは強い。 4人が残ったところで決勝トーナメント開始。 くじ引きを行い、対戦相手を決める。 決勝戦に残ったのは、プロと土曜の酔っ払いさん。 二人とも、予選リーグ勝者ゾーンから勝ち上がってきており、どちらも一度も負けがない。 時計を見ると、午前0時を過ぎている・・・。 そろそろ帰らないと・・・。 ここで岡崎ハスラーを後にした。 お店を出る際、岡崎ハスラーの多くの常連さんから声を掛けてもらった。 殆ど一見客みたいな私に、こんなにも声を掛けてくださるとは・・・。 今までレベルが高く、敷居が高いように思い込んでいたが、マナーの良さや礼儀の正しさにおいてもやはり、レベルが高いお店だと知った。 岡崎ハスラーの皆様、どうもありがとうございました! |
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| ◇ 結果 ◇ | ||||||||||||||||
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