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| ◆ 四度目のHT ◆ | ||||||||||||||||
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11月も第二火曜日に行われるオークランドビギナーズカップに参戦した。 何故か、いつも第二火曜日は仕事が忙しい。何でだろう? それも尋常じゃない忙しさなのだ。猫の手も借りたいほどだ。 まさか誰かが俺をHTに出させまいとしているのか? きっと巨大な悪の組織が俺の出場を妨害せんとし、優勝賞品のキューを我が物にしようと画策しているに違いない・・・、なんて馬鹿なことを考えながら他の社員の目を盗んで逃げるように会社を後にする。こそこそ。にゃあにゃあ。 前々回はビギナーズカップでは4敗した。前回は2勝2敗で惜しくも決勝に進めなかった。そして今回。俺はどこまで行けるだろう。どれだけ上手くなっただろう。それらを確かめるために私は出場するのだ。 この1ヶ月の練習時間は大したことはない。むしろいつもより少なめだったかも知れない。だからこそ細かな課題と目標を決め、限られた時間を濃密に過ごしたつもりだ。 今回の目標も前回と同じ。 こ、今度こそ、予選突破だぁぁ〜!!! うおおおおおぉぉぉぉぉ〜!!!(←雄叫び) ぐおおおおおぉぉぉぉぉ〜!!!(←気合い) にゃぁ〜 (←猫) このビギナーズカップは、予選(リーグ戦、但し4試合だけ)の上位8名が決勝(シングルイルミネーション)に進める。テキサスエキスプレスのシュートアウト無し、3ファール有りの2ゲーム(優勝経験者のみ3ゲーム)先取りである。1位〜3位までは賞品が用意されている。 今回の参加人数はちょっと少なめの16名。ということは2人に1人は決勝に進める。ということは賞品に手が掛かる確率も高い。これはラッキー。ついているかも。 くじ引きにより参加者は2つのブロックに分かれた。 予選1戦目。 超短距離戦ゆえに、最初の1ゲームは外せない。これを取るか取らないかで、かなり精神的余裕が違う。因みに過去のデータによると、未だに初戦を飾ったことがない! なんとしてでも勝ちたい。絶対に勝ちたい。 @ぬ@ぬ@ぬ@ぬ@ぬ@ぬ@ぬ@(←祈り) にゃにゃにゃにゃにゃ (←猫) この初戦、今までとはちょっと違う感じで撞けた。 先ず、頭がそれほど真っ白ではなかった。 相変わらず心臓はばくばくしていたが、それがなんとなく心地良く感じた。 ネクストは割と出すことが出来た。(入らなかったけど。) そして最大の違いは、意外と冷静だったということ。 鼓動がはっきり聞こえる。 確かにここに緊張している俺がいる。 ちびりそうになりながら球を撞いている俺がいる。 しかし、それは俺だけじゃない筈だ。 きっと相手も同じだ。 ここから逃げ出したい、と考える。 適当に撞いてでも早く終わらせて楽になりたい、と思う。 それを本当にやったほうが負けるのだ。 よっしゃ、我慢比べだ!! そして結果が出た。どうやら俺は我慢強くないらしい。 しかも今までと同じスコアで負けてしまった。0−2だ。 う〜ん、統計通り・・・。 試合前に対戦相手はHTは初めてだと本人から聞いたので、ここはHT歴4回の貫禄を見せなければ、と思って臨んだのだが・・・。(多分この邪な考えが誤り。) しかし、飛ばしまくりながらも、私は冷静に考えた。 どんな配置のとき、どんなフリのとき、薄く抜いたのかそれとも厚く抜いたのか、覚えられるだけ覚えるように努めた。 そしてイメージ通りにのところに手球を運べたかもチェックした。 今の自分の状態を客観的に判断したのだ。 厚いフリは厚く抜くことが分かった。 手球の運びは、ひねらなければ大丈夫だ。 つまり、上手く見越せないということが分かった。 このデータを今後に活かそう・・・。 予選2戦目。 早速1敗してしまったので、なんとしてでも勝ちたい。 @ぐ@ご@ご@ご@ご@ご@ご@(←祈り) にゃにゃにゃにゃにゃ (←猫) 1ゲーム目、私のブレイク。 先月のHTでブレイクのコツが分かってから、非常にブレイクショットの調子がいい。ノーイン率も下がったし、9番も大きく動くようになった。 しかし、このブレイクではそれがまずかった。あわやエースだったのだが、穴前で止まってしまったのだ。しかもノーイン。1−9コンビが狙える配置だ。いきなり大ピンチ! 相手は1番を9番に当てたもののポケットできず。おっ!チャーンス!! 1番をポケットし、2−9コンビを狙えるところに出したかったのだが、出せなかった。予定を変更してキャノンで9番を狙う。手球は9番に当たったものの、ポケットできず・・・。再び大ピンチ!!! 相手は2番、3番と落とし、4番でコンビを狙う。しかしこれも外してしまい、9番は遂に穴前から大きく動いてしまった。コーナーポケットの中に意地悪な小人の靴屋さんでもいるのだろうか? 結局このゲームは、私が相手のミスから得たチャンスを活かし、なんとか9番まで落とすことができた。 2ゲーム目、私のブレイク。 ブレイク後の配置は、な、な、なんと!1ゲーム目とほとんど同じになった!! 9番が穴前にあるのだ。しかも、ノーインだというところまで同じ・・・。 ただ一点だけ違うのは、手球から1番が隠れているということだ。 相手は隠れた1番を空クッションから当てに行ったが、当たらなかった。ファールだ。 故意のファールで9番をポケットしても良さそうな場面だったのだが・・・。 私はありがたく1−9コンビを頂いた。 ブレイクで9番がポケット方向に動くものも考え物だ。 1ゲーム目ではピンチになった。 2ゲーム目ではチャンスになった。 一長一短だ。 しかし、ノーインじゃなければどちらのゲームもチャンスになった筈だ。 これからのブレイクの練習は、もっともっとノーイン率を下げることを重点課題としなければならないだろう。 2−0で予選2戦目を終え、1勝1敗とした。 予選3戦目。 ここは確実に勝って、決勝進出の夢につなげたい。 @ぐ@ご@ご@ご@ご@ご@ご@(←祈り) にゃ? (←猫・意味不明) 1ゲーム目。私のブレイク。 またもやノーイン。う〜ん・・・。 椅子のところまで歩き、ブレイクキューを立て掛けて・・・、?、あれ?、???、俺のキューが無いぞ。おおぅ!おいらの大事なプレイキューが無い!! 倒れてしまったのかと思い床を見るが・・・、無い。どこかに転がっていったわけでもない。 誰か他の客がハウスキューと間違えて持っていったのでは・・・、周りを見渡して見るが、俺のキューは無い。 おや、あれかな? あっ、あれだ・・・。 キューは見つかった。 私の対戦相手が使っていたのだ。 う〜ん、こりゃあ、どうするべ。どうするべどうするべ。 私の頭の中のルールブックには、このときの対処法はまだない。 多分、当然のように「それは私のです、返してください。」ということは出来ると思うけど、もうアドレスに入っちゃっているしなぁ。わざわざ自分のプレイキューではなく他人のプレイキューを使うメリットなんてあるわけないから、悪気は全然無いんだろう。 まっ、いいか。交代のときに言って、返してもらおう。それでいいや。 それより、この人は俺のキューでどんなプレイをするんだろう。 私は、当然といえば当然の話だが、今まで自分のキューを使ってプレイをする人を見たことが無かった。試合中にも関わらず、変な興味が湧いてしまった。 どうやらポジションのことはほとんど考えていないような撞き方だ。しかし入れはかなり強いようだ。遠い球、薄い球をばしばし入れていた。 俺のキューを使ってあんなに入れているよ。 なんだか嬉しいなぁ。 それにしても可笑しいよなぁ。ああやってキューのハギのところに時々視線を移すのに、全然気付いていないもんなぁ。シャフトもだいぶ太めだし、ニスの取り方も中途半端だから、自分のじゃないと気付いても良さそうなんだけどなぁ。ひょっとしたら、緊張でキューの模様やシャフトの違いなんかに気付いていないのかなぁ。それとも物凄い集中力で球しか目に入っていないのかなぁ。だとしたら、ヤバイな。負けるかも。いや、待てよ。いつもイレイチのような撞き方をしているところを見ると、歴はまだ短そうだ。やはり緊張の余りキューを間違えてしまったと見た。きっとそうだろう。 5球入れたところでミス。交代だ。相手が俺のキューを持ってこっちにやってくる。 「そのキュー、俺のッス。」 「へ? ・・・? ・・・。 ・・・! あ!! ああ!! ゴメンなさい!!!」 「あ、いやいや、全然構わないッスよ、減るもんじゃないですし。それよりどうでしたか、使い心地は? 良く入れていましたねぇ。」 「そうですね。あ・・・、いや・・・、ホント、すみません・・・。」 相手に余計なプレッシャーをかけないように、出来れば恥もかかせないように言ったつもりだったが、思いっきり緊張させてしまったようだ。 ほら、耳まで赤い。う〜ん、ちょっと可愛そうだなぁ。でも、彼にとっては良い経験になっただろう。彼がいつか今よりもっと上手くなったとき、今日のことを笑い飛ばしながら話すようになるだろう。 このあと、彼のプレイはちぐはぐになってしまった。 やはり平常心が失われてしまったようだ。足が地に付いていないような感じだ。そんな表情をしている。 これは2−0で勝ち、2勝1敗とした。 (休憩中、私は間違いに気付いた瞬間の彼の表情を思い出してはニヤニヤしていた・・・。だって、あの表情、可笑しくって・・・。) 予選4戦目。 ここは勝って、決勝進出を確実なものにしたい。 @ぐ@ご@ご@ご@ご@ご@ご@(←祈り) (←猫いない・どこかいった) 1ゲーム目、私のブレイク。 またまたノーインだが、かなり面白い配置になった。 8番と9番がくっつき、9番は即死になった。9番はフットスポットに近いところにあるが、確かに8番9番の延長線上にヘッド側のコーナーポケットがある。 相手はこれに気付いていたかいなかったか定かではないが、1番をポケットしたもののスクラッチを犯してしまった。 2番は8番に当てることが出来る。2番と短クッションのわずかな間、ほんの猫の額ほどのところに手球を置き、「プッシュします」とコールする。スロウが発生しないように注意しながら、かなりキューを立てて、しっかりと撞いた。9番はポケットの角にかすり、一瞬ひやりとしたが、なんとかポケットしてくれた。 ふぅ、緊張した。 2ゲーム目。私のブレイク。 ノーインではなかったが、9番はほとんど動かなかった。即死も無い。残念。 このゲームでは私の得意技(?)ナチュラルセーフティーがずばずば決まり、わたしはフリーボールからさくさく入れることができた。そして最後の9番を狙い、外してしまった。 うおおおおお! 久し振りにやってしまった!! 9番の位置はコーナーポケットの穴前。いや、穴前というより穴中と言っても良いほどポケットに近い。当たれば必ず入るところだ。 しかし、私はOKを出さなかった。これだけ穴に近いところに的球がある場合、相手がスクラッチする可能性があるからだ。 相手は笑いながら9番に狙いを定める。なんだか嬉しそうな顔をしている。そんな顔を見ていると、なんだか悔しい。このヤロー、外してしまえ! これが、なんと、私の祈りが通じてしまった! 本当に外してしまったのだ。原因はミスキュー。手球は9番に当たらなかった。 う〜ん、祈ってみるもんだ。 そしてフリーボールから慎重に9番を落とした。 それにしても、HTでこんなに調子が良いのは初めてだ。 きっと、これは彼のお蔭だ。そうに違いない。 前の試合で私の緊張を解いてくれた「キュー間違え君」に礼を言いたい。 ありがとう・・・。本当にありがとう・・・。 これで予選終了。成績は3勝1敗となった。 つ・ま・り、遂に念願の決勝トーナメント進出!! いぇ〜〜〜〜〜〜〜い!! やったぜ!!! 余談だが、初戦で私に勝った相手の戦績は1勝3敗だった・・・。 う〜ん・・・。 決勝1回戦。 これに勝てば4位以上の成績を残せる。なんとしてでも勝ちたい。 しかしちょっとやばい。何か変だ。 何て言うか、緊張が切れてきたような、そんな感じがする。 心拍数はかなり低い。ほとんど平常時の心拍数と変わらない。 予選のときに感じていた、あの心地良い高揚は、もうない。 これはいけない。適度な緊張が欲しい・・・。 そのとき、あることを思い出した。緊張を高める方法があるのだ。 ただし、科学的根拠に基づいているのか、そうじゃないのか怪しい「おまじない」なのだが・・・。 先ず目を閉じ、自分の置かれている状況を心の中で何度も繰り返しつぶやく。・・・ここからトーナメントだ、負けたら終わりだ、ここからが本当の勝負なんだ・・・。 そして息を止めて心臓の鼓動に意識を集中する。 ・・・だんだん心臓の鼓動が強く、激しくなってきた。 よしっ、おまじない完了。 かなり気持ちが高ぶってきた。 このおまじない、誰から聞いたか忘れてしまったが、理屈はこうだ。 息を止めるという行為は最も簡単に自分の生命を危機に晒すことができる。食べ物が無くても数日生き延びることが出来るが、息ができないとなると数分で死んでしまう。自分が生命の危機にあると脳が判断すると、生き延びるための本能が働き、何か特殊なホルモンが分泌されるらしい。そして、そのホルモンによって驚異的な力を発揮することが出来るようになるらしい。 この話、嘘か本当か分からない。調べたことが無いし、これから先も調べることは無いだろう。少なくとも私にはこのおまじないは効果がある。科学的根拠があろうが、全くなかろうが、そんなことは私には関係ない。私にとって「息と止めると緊張が高まる」というのは事実だから。 (この方法、決して他人には薦めません。生命を脅かす危険があります。それにやり過ぎてハァハァ言うと変な人と思われます。) さてさて、この決勝1回戦の結果だが、なんと、あっさり勝ってしまった! 最初のゲームは相手のミスから私が取りきり、次は相手のファールから2−9コンビを決めて終わった。 なんだか、今日は良くコンビが決まる日だ。 準決勝。 とうとうここまで来た。ベスト4に残った。残すはあと2つ。 やはりここまで来たら、優勝するしかないでしょ〜! はっはっは! しかし! 遂に強敵が立ちはだかった!! ビーパラMLで知り合ったH川さんだぁぁぁぁぁぁ!!! H川さんのレベルは良く知っている。自分では謙遜しているが、確かに私より上手いし、私より球を知っている。 だが、勝機が無い訳ではない。時々、え!なんで?!というようなミスをすることがある。そのチャンスを決して逃がさず、確実にものにすることが出来れば、十分に勝てる筈だ!!! ところが、今日のH川さんは一味違った。 チャンスらしいチャンスが回ってこなかった・・・。 脱帽です、H川さん・・・。 今日のH川さんはかなり調子が良いようだ。 あの調子ならば、きっと優勝するだろう。 3位決定戦。 これに勝てばキューケースが手に入る。負ければ何もない。ただの4位だ。 3位と4位では、かなり意味合いが違う。 オリンピックでも3位ならばメダルをもらえるが、4位以下には無い。 売上のランキングだって、3位以上か4位以下かで、扱いがまるで違う。 3位とはそういうものなのだ。 優勝、準優勝のチャンスは無くなってしまったが、しかし、ここまで来たからには、何としてでも3位になりたい・・・。 今回のビギナーズカップは参加者が少なかったので、試合の消化も早く、かなり時間に余裕ができたようだ。そこで、主催者の提案で、二人が合意さえすれば決勝戦と3位決定戦は3セットマッチでも構わない、ということとなった。 決勝戦のほうは3セットマッチになったようだ。 こちらは、話し合いによりそのまま2セットでやることとなった。どうやら相手は早く帰りたいらしい。 さて、試合展開だが、非常に珍しいことに相手にイージーな配置を渡すことなく、完全に私が主導権を握った状態で試合が進んだ。 そこそこ入れることができたし、外しても何故かセーフティになっていた。 断っておくが、勿論、2ウェイなどという高等なことを考えていたわけではない。出したいところに出しさえすれば、外れた球が直接見えなくなる、そんな球の配置になっていたのだ。 そんな訳で、ゲームの流れも非常に早く、さくさくっと2ゲーム連取した。 と、言う訳で、3位になったぜ!! ふっ。 ふふふふふ。 むひ。 むひむひ。 うれちぃ・・・。 当初の目標であった予選突破は果たすことが出来た。 そのことから考えれば、3位というのは満足の行く結果である。 しかし、やっぱり、優勝したかった。 せめて決勝に残りたかった。 人間とは欲張りな生き物である。 目標を達成したら、突然掌を返したように、その結果では満足できなくなる。 もっと上に行きたくなる。 まぁ、良く言えば向上心があるってことだけど。 私も例に漏れず、もっと上に行きたくなった。 次は優勝だ!!! にゃあにゃあ!!!(←がんばれって言っているらしい) ちなみにH川さんは決勝戦で0−3で負けたらしい。 私が万が一準決勝でH川さんに勝ったとしても、優勝はかなり難しかったな、こりゃ。 そう簡単には優勝できなさそうである。 |
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| ◇ 結果 ◇ | ||||||||||||||||
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