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| ◆ 東京球撞き日記 ◆ | ||||||||||||||||
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ひょんなことから東京へ球撞き遠征に行くことになった。 半年程前から、東京で活動しているDBC(Deaf Billiard Club:ろう者によるろう者のためのビリヤードサークル)のHP(2003/09現在閉鎖中)の掲示板にちょくちょく書き込みをしていた。「はじめまして」のつもりで書き込みを始めたが、知り合いのまこぷさんやときささんが書き込みをしていることが手伝って、すぐに打ち解けることができた。 DBCは毎月第2土曜日にトーナメントを開催している。HPで募集要項や結果報告を眺めては、遠く愛知から応援する日々が続いた。 あるとき、ときささんの友人のYさんが掲示板に、「東京へ行くぞ!」と書き込みをした。強制連行というときささんからも「ぴぃちゃんも一緒に行かない?」とのお誘いの書き込みがあった。一度は会ってみたかったDBCメンバー。2人の書き込みで心は決まった。 更に、この書き込みを読んでくれたまこぷさんの「としおさんとぴぃちゃんが参加するなら僕も!」との書き込みも後押しした。「よし!東京へ行くぞ!」 愛知からは、Yさん、ときささん、コレさん、としお、私の5人が参加することになった。 トーナメントは12/8(土)の12時から、クラウドナイン調布店で開催される。 8時47分発のぞみに乗る為、8時30分に新幹線改札前で、Yさん、ときささん、コレさんと待ち合わせ。顔を知っているときささんは遅刻するとのメールを貰ったので彼が来ないと他の2人が分からないのでは、と心配になった。と、目の前にキューケースを担いでいる人を発見。「あの人、そうじゃないかな?」と恐る恐る声を掛けてみたらやはりYさんとコレさん。キューケースが目印になって助かった。程なくして5人揃ってのぞみに乗車。 10時26分、東京駅に到着。次は新宿まで出るためJR中央線に乗り換え。改札が幾つかありどこから出たら乗り換えられるのか迷ってしまいそうだ。と、Yさん、「こっちだ!」迷うことなく私たちを誘導してくれた。 「東京に詳しいんだね。」 「新宿までは時々来るからね。でも、調布は良く分からない。」 新宿で京王線に乗り換え。調布まではもうすぐだ。 調布に到着した。11時15分に駅南口の噴水前で、幹事の1人、がるさんと待ち合わせすることになっている。時間ぴったりだ。早速、5人無事に到着した旨をメールで伝える。程なくしてがるさんから返事が来た。「バスに乗車中でもうすぐ到着する。」とのこと。5分程してがるさんが到着。顔はメールで送ってもらったファイルを見ているのですぐに分かった。 12時まで時間があるので近くのファーストフードでお茶をすることになった。自己紹介、ビリヤードの話などで会話が弾む。 がるさんに聞いた。「私、ハンデは幾つ?」ボウラードの最高が40点、最低が10点と申告すると、2セットで良いと言われた。としおからはブーイング・・・。 12時に開催場所へ移動。再び、駅南口の噴水前を通りかかると、しんたろさんがおにぎりをほおばっていた。7人で会場へ向かう。 会場となるクラウドナイン調布店は駅から徒歩1分ほどの場所にあった。ビルの2階で広々とした空間に台が15台ほどあった。 30分程、皆、思い思いに練習をした。私もすぐに練習をしたかったが、手話で伝えて欲しいと頼まれて奔走していた。ビリヤードを通じてろう者と交流をしたいと気楽に構えて手話の予習をしてこなかったが、これほどあてにされるならばもっと勉強してくれば良かった。 15分程して、まこぷさんが到着。としおと抱き合って久し振りの再会を喜んだ。 参加者は15名ぐらい。5人ずつのリーグに分かれて予選リーグを行なうことになった。くじを引きに集まる。くじといってもトランプを使用。ハート、ダイヤ、エース。同じマークのトランプを引いたものが同一リーグで競うことになる。 「ハートを引くなよ〜。」後ろからとしおの声がした。ハートはまこぷさんが決定しているからだ。A級のまこぷさんと対戦する暁にはスコ負けも覚悟しなければならないだろう。しかし、引き当てたトランプはハートのクイーン。「ぎゃぁ〜〜〜。」思わず叫んでしまった。 ハートのリーグは、まこぷさん、しんたろさん、アネさん、ビクトリアさん、私の5名である。女性参加者3名全員がこのリーグに集まった。 がるさんが1台につき2枚の1円玉をフットスポット側短クッションの真ん中に並べた。何に使うのだろうと思ったら、これがスコアだという。勝ったら1ポイントずらすという。こちらでは極普通に行なわれるとのこと。またビリヤードのことをひとつ知った。 まこぷさん対ビクトリアさん、しんたろさん対アネさんの試合が始まり、私は休憩がてら初心者のビクトリアさんに随時ルール説明を行なった。 ビクトリアさんはビリヤードをするのが全く初めてということでハンデは1セットである。勿論、ルールも殆ど分からない。バンキングから説明をするが、私のつたない手話での説明が上手く伝わらない。自分自身もビリヤードのことをそれ程詳しくないので易しく説明しようと思っても上手くできない。本当に通じているのか、説明を理解してくれただろうか。それ以前に、私の手話を理解してくれただろうか。非常に不安である。無責任に通訳などできないと痛感した。本当にごめんなさい〜。あ、いつもの癖で声なしで手話をしていた。これじゃ、今度はまこぷさんが会話の内容を理解できない。まこぷさん、ごめんなさい〜。 隣の台で行なわれていたしんたろさんとアネさんの試合が終了したので、アネさんと対戦することになった。アネさんも2セットである。まるでビギナーズカップのような感じだ。 1ゲーム目はとばしあったものの何とかポケットに沈め、2ゲーム目はアネさんの9番スクラッチで試合終了。2−0で1勝目をあげた。 2試合目はビクトリアさんとの対戦。随時ルール説明を交えながら試合を進行した。 「2ファウルやプッシュの場面になったらどう説明しようか?でも、全くの初めてだし無しにしようかな?」 「例えばこのルールはどのように説明しようか。」 いろいろなことを考えた。 心配をよそに特に困った場面には遭遇しなかった、と思う。困っていないのは私だけだったかもしれない。 この試合も2−0で勝ち、2勝目をあげた。 3試合目はしんたろさん。彼は4セットである。としおと同じぐらいのレベルだと聞いたが、としおより上である。番がまわってきたら殆ど取り切った。あまり撞かせてもらえなかった。0−4でスコ負けを喫し、2勝1敗となった。 最終戦は、いよいよまこぷさんとの試合だ。3試合戦って、自分なりに調子が上がってきた。それでも0−4とリードされる。何しろ、ロウボールからでも取り切られるので、一度のミスが命取りになる。 まこぷさんの9番スクラッチで1ゲームだけ制したものの、終始まこぷさんペースであった。 それでも一度だけチャンスがあった。3番か4番で番がまわってきて、5番まで入れ、6番にもしっかり出せた。しかし、6番でとばした。 「あぁ〜、こういうところでとばすから負けるんだよな〜。」 チャンスを逃し、1−5と負けてしまった。 2勝2敗で予選リーグを終了した。 予選敗退が決まり、決勝トーナメントと並行して敗退者の総当り戦を行なうことになった。3セット以上の人は1セットダウンである。 とにかくいろいろな人とたくさん撞けたので本当に楽しかった。 がるさん・・・病み上がりとは思えない腕前です! きみさん・・・歴1年でこの腕前は脱帽です! よもさん・・・1セットダウンで4セットで戦ったということはA級なのですね! 決勝トーナメントも終了したようだ。優勝はコレさん、準優勝は押忍さん、3位はときささん!愛知のメンバーが大健闘!しかも、ときささんはまこぷさんとの3位決定戦を制したとのこと! 6時半頃、トーナメントを終了して、12名で食事に行くことになった。土曜日の夜とあってレストランも居酒屋も一杯である。ましてやこの大人数がまとまって落ち着けるほど空いている店はないだろう。 歩いて1件ずつ店を探したところ、とあるビルの2階のパスタ店が空いているようだ。「土曜の夜でこんなに空いている店なんてまずいのかなぁ?」という声もあがったが、今夜帰らなければならないときささんとコレさんのことを考えると、これ以上歩き回っては時間がもったいない。この店で落ち着こう。 初対面でも趣味が共通すると会話に事欠かないのが凄いな〜と改めて実感。初対面といっても、掲示板上やYAHOOのトピックスでは会話をしたことがあったり、名前を見かけたことがあったりして、何故か初対面のような気がしない。 9時頃、食事もお開きとなり、別れを惜しんで解散した。 「また機会を作って一緒に撞きましょう。」 「今度は俺たちが名古屋へ遠征しようか!」 これからどうしようということになり、まこぷさんの「としおさんとまだ撞いていないので一緒に撞きたい。」との提案に乗った。 としおと私は京王線で仙川まで移動した。まこぷさんが車で迎えに来てくれることになった。 更に、宿泊予定の南阿佐ヶ谷のビジネスホテルまで送迎してくれることになった。まこぷさんのホームのルーツからとても近いことが分かったからだ。何たる偶然。 ホテルまで送ってもらい、10時にチェックイン後、すぐに外出。まこぷさんとともにルーツへ向かう。 極普通のビルかマンションのような建物の3階か4階にルーツはあった。ポケットが5台、3Cが2台あった。3Cのプロが経営するビリヤード場である。 3Cをやってみたかったが2台とも使用中だったので、3人でポケットを始めた。ラシャは2週間程前に張り替えたばかりということで、非常にきれいでボールが良く走った。 まこぷさんとの何試合目かの対戦で、7番でフリーボールをもらった。7−8−9と取り切ることができた。自力初勝利! 2時間程撞いたのち、3Cの台が空いたのでそちらへ移動。生まれて初めて3Cを体験する。 まこぷさんはさっそうとマイ・3Cのキューを取り出した。流石だ〜。 まこぷさん:12点、としお:7点、私:5点。更に、としおと私は「エニエニ」といって、白いボール、黄色のボールのどちらを手球にしても良いとのハンデをもらった。 赤いボールにどのくらいの厚みで当てれば3クッションして的球に当たるのか皆目検討がつかなかった。最初はまこぷさんのアドバイスどおりに撞いてみた。3回目でやっと1点。3C初得点である。その後は自分なりに考えて撞いてみるが、さっぱり当たらないどころか、ボールは無情にも想像しない走り方をする。というより、自分の想像が間違っているのだが・・・。 9ボールでとばすのも悔しいが、3Cで当たらないのがこんなに悔しいとは思わなかった。逆に、手球、的球の動きが分かって、自由自在に操れたらどんなに面白いゲームだろうと想像する。 2時をまわり流石に眠くなってきたのでお開きとすることにした。まこぷさんには、送迎から3Cのご指導から何から何まで本当にお世話になった。帰省されるまでには少しでも上達しておきたい。それがまこぷさんへの恩返しになると思う。 再びホテルに戻って眠りについたのは3時をまわっていた。 次の日は10時にチェックアウト後、朝食を取り、バグース新宿店へ行った。東宝会館の6階にあるとても広いところで、台は20台程あった。 全ての台に9ボールが基本どおりにラックされており、手球もヘッドスポットに置かれていた。 更に驚いたことに、9つのボールの「顔」が全てヘッドスポット側を向いているのだ。ブレイクの体制に入るとき全てのボールが自分を凝視しているようで恐い・・・。 「どうやってこんなふうにラックするんだろう?」2台隣の台を掃除している店員さんを見つけたが既に時遅し。きれいにラックを組み終わった後だった。貴重な瞬間を見逃した。 旅の疲れが出たのか、2人とも調子はいまいちで2時間と撞かずに終了。2時20分の新幹線で名古屋への帰路についた。 「ビリヤードってこんなに楽しいものなんだ。」一度はビリヤードをやめようと思った私が今回の旅で得たものである。いろいろな人とたくさん撞いて、たくさん話をした。ビリヤードを通じて出会った多くの人々とこの縁を大切にしたいと思った。 |
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| ◇ 結果 ◇ | ||||||||||||||||
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| 企画制作:としお&ぴぃちゃん このページの最終更新日: | ||||||||||||||||